訳あって虎ノ門に通うようになって1年半が過ぎました。
日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅はいかにも再開発されたtokyoらしく、ホームの向かいは大判のガラス張りで広々とした商業空間へ吹き抜けてゆく。
かたや、銀座線の虎ノ門駅は昭和のままです。ホームの天井が低く、配管や電線が剥き出しのまま、通路、階段へと続いてゆく。
僕が好きなのはこっちの方です。
天井高は2.7mくらい。今となっては一般住宅の高さ。そこを無表情に人々が流れてゆく。
アムスタイルを始めた頃は、グリッドが揃い整理されたカタチが好きでした。でも今はそんな「綻び」があるものに惹かれることがあります。
このごろは渋谷駅の再開発のごちゃごちゃも愛すべき風景に思えてきます。自分が生きている間に完成形を見ることはなさそうだけど、都市文化の生命力って、こんな継ぎはぎなことなのかもしれない。
地下鉄の中で思い出したことがあります。2014年、長男と二人でロンドンに行ったこと。メリルボーンにあるランガムホテルに泊まりたかったから。アフタヌーンティー発祥の地として知られる伝統的なスタイルのホテルです。
ランガムから歩いて5分。地下鉄の駅Oxford Circus Station。地下のプラットフォームへ降りて行く長いエスカレーターに人々が吸い込まれていく。
これも僕の好きな風景です。
Katsuichiro Shimizu
amstyle